旅の始まりはウガンダ。
アフリカです。
こんばんは、大ざっぱの典型O型男ミカミです。
僕は2013年4月、旅に出ることにしました。
当時27歳。
会社を辞め、
借りていたマンションの部屋を引き払い、
携帯を解約し、
友人に預けたダンボール3箱を除いて所有物をすべて処分し、
寝袋や衣類などをリュックに詰め、
ウガンダ行きの片道航空券を手に日本を後にしました。
結果的に1年間かけて世界50ヵ国を旅することになりました。
大ざっぱな説明終了。
研修の話ばかりでも何なので、当時の旅メモと記憶を頼りにポツポツ書いていこうと思います。
まず何にせよ暑かった。
じっとしていても汗が噴き出してくる。
それもそのはず、ウガンダは赤道直下の国。(後で知った)
空は高く奥行きがあり、存在感が濃い。
社会には粗削りで野性的な、『何が起きても不思議ではない』空気が漂っている。
雑多な街並みと喧噪がそれに拍車をかけている。
そういう空気を肌で感じることができ、僕は嬉しかった。
建物を囲う塀の上には招かれざる客の侵入を阻むため、有刺鉄線がはりめぐらされているか割れたガラスの破片が埋め込まれている。
お世辞にも治安がいいとは言えない様子。
銀行の入り口には自動小銃を持ったガードマン。
ガードマンと言っても制服も着ていないしピシッと立ってもいない。
その見るからにやる気のなさそうな若い男はパイプ椅子にだらしなく腰掛け、膝の上に無造作に置いた自動小銃の銃口が道行く人に向いていても気に留めない様子だった。
入り口には金属探知機のゲート。
ベルトまで外して銀行に入店。
緊張感のある両替だった。
銀行を出た後も、本当は内心
"銀行から出てきた外国人だからお金持ってるって思われて狙われたらどうしよー!!"
とドキドキしてるけど、
"いや別に俺全然お金持ってませんけど"
という素振りで素知らぬ顔で歩く。
そしてさりげなく振り返って後をつけられていないかチェック。
なんだか滑稽ですが、それぐらい気を付けていた方がいいと今でも思います。
午後になるとほぼ毎日スコールが30分~1時間くらい降る。
どしゃぶりの最中、歩いて移動中の人は近くの軒下へ避難。
誰も傘なんて持っていない。
だいたいみんな何をするでもなくボーっと雨宿りしている。
街の喧騒は一時的にやみ、トタン屋根にたたきつける猛烈な雨音だけが聞こえる。
しばらくするとカラッと雨が上がり、またみんな動き出す。
この雨宿りの時間がわりと好きだった。
ウガンダ到着の翌日、街を散策していたらさっそく迷子になった。
夕闇迫るアフリカの地で一人迷子。
これはかなり焦った。
探せど探せど自分の泊まっている宿が見つからない。
結局、親切なおっちゃんとおばちゃんが
「あんたさっきもココを通ったけど道に迷ったのか?」
と声をかけてくれ宿への帰り方を教えてくれた。
その節は大変助かりました。
ありがとう。
そんなこんなで僕の旅は始まりました。