スコップについた土。
こんばんは、サトイモ大好きイモ男のミカミです。
煮っころがされて味がしみ込んだサトイモのねっとり感がたまりません。
今回特別にサトイモの全身をお見せします。
コチラ。
葉っぱが大きいですね。
イモ部にズーム。
親イモの周りにいくつもついている子イモたちを収穫して食べます。
来年度の親イモにするイモは畑に穴を掘ってそこに埋めておきます。
サトイモやサツマイモを収穫する時に使う剣先スコップ。
作業が終わると師匠はいつもスコップについた土を丁寧に畑で拭い落とします。
最初僕はそれを ”道具を大切にする” 行為としてとらえていました。
しかしその見立ては的の中心から外れたものでした。
そのことに気が付いたのは、研修が始まって3か月が経過した去年の秋、11月のことです。
その時、
「ニンジンを20本くらい採っておいてください。」
と言われ、師匠が他の作業をしている間に僕がニンジンを引き抜いて収穫。
急いで収穫し軽トラの荷台に置かれたニンジンには土がかなりくっついていました。
戻ってきてそれを見つけた師匠は、何も言わず淡々と、幾分悲しそうにニンジンについた土を容器に拭い落として集め、畑へと戻しました。
僕はただ横に立ってそれを見ていました。
“お百姓さんは作物だけでなく土もつくっている。”
ことを深く思い知らされる出来事でした。
そう、
スコップについた土を ”畑で” 丁寧に拭い落とす行為は、
“丹精込めてつくった土を畑の外へ極力持ち出さない。”
という、お百姓さんの土を尊ぶ精神があらわれたものだったのです。