新規就農どろんこ日記

巡り巡って西の彼方、長崎県西海市で新規就農した有機農家『つむぎ園』の日々のブログ(ときどき27歳のころ世界中を旅した話も)

実のある半年。

こんばんは、おやつ大好きミカミです。

就農したあかつきには、巨大なおやつBOXの導入をここに高らかに朗らかに宣言します。

 

身内から財源についての詰問が予想されますが、これにつきましては福利厚生の充実という観点を前面に出し、論点をすり替えて答弁しようと思っている次第です。

 

 

研修はじゃがいもの種イモを半分に切る作業。

種イモは1ヶ月近く日光に当て芽出しをしてあります。

 

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写真の品種はメークイン

品種を問わずだいたいは、へそ(親イモにつながっていた所)の反対側に芽が集まっているので、それをふまえて芽の数がおおむね半分になるようにカット。

切り口はじゃがいもにとって傷口なので、表面積ができるだけ小さくなるように切る。

 

そして切り口を乾かす。

 

その後、シリカという天然鉱物の粉を切り口につける。

これには腐敗抑制と活着促進の効果がある。

 

こういう時、僕は袋に書いてあるメーカーと製品名をこっそり見て覚えておくようにしています。

(別にこっそりじゃなくて堂々と見ればいいんだけど)

 

 

それからじゃがいもを植える予定の畑へ移動。

うね溝の底を平グワでさらい、さらった土をうねの上に盛る作業。

これによってうね溝が深くなり、うねが高くなります。

高うねにするのは排水性を高めるため。

 

植え付けは3月初旬か、早ければ今月下旬か。

 

 

午後は、

・にんじんの種まき。

ブロッコリー、ほうれん草の収穫。

・ねぎのうねの草取り。

 

などでした。

 

 

いやしかし気がつけば「どえぇ!?」っという間に研修開始から半年がたっています。

この調子だと「むむぅっ!?」っという間に1年がたってしまいそうです。

 

ここまでの有機農業の技術的な面に関しての大まかな印象は、

 

乱暴に言えば、

“土を良くできれば何とかなる”

 

です。

 

まあそれが簡単にできれば誰も苦労はしません。

古来よりお百姓さんが脈々と挑んできた永遠の課題です。

 

 

あとは、

・適期適作

・段取り

・次善の策

 

をきっちりと押さえる。

 

教科書的ですが、僕は

“実感として”

これらのことがどうして大事なのか。

 

どうすれば、

“実践の場で”

これらのことを実行できるか。

 

を、具体的な体験を通して主体的に学んでいます。

それこそがまさに実のある研修ってものです。

 

 

ただ最後に言及しておかなければならないのは、就農後に生産が形になってきたとして、その先には

『販売』

という大~きな壁が待ち受けています。

 

実際のところ、それが現実です。

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