新規就農どろんこ日記

巡り巡って西の彼方、長崎県西海市で新規就農した有機農家『つむぎ園』の日々のブログ(ときどき27歳のころ世界中を旅した話も)

難関早くないですか。

こんばんは、いつだって背水の陣ミカミです。

 

f:id:tomoaki-mikami:20170827174443j:plain

隕石ではありません。

 

f:id:tomoaki-mikami:20170827174524j:plain

僕の畑の地中から出てきたでっかい石です。

 

f:id:tomoaki-mikami:20170827174618j:plain

こっちからも続々と出土。

 

前日まいた苦土石灰をすき込むべく朝トラクターにのって畑へ行き耕耘。

すると『ガコンガコン!!』という嫌な音とともに刃がひっかかる場所が続出。

 

前回はかなり浅くすいたのでわかりませんでしたが、どうやらこの圃場、土の中に大きな石がゴロゴロ埋まっているようです。

 

何ヵ所か掘ってみた結果が冒頭の大物たちです。

 

あんなでっかい石がそこここに埋まっているとトラクターをかけ難いですし、根物野菜(ダイコン、ニンジン、ゴボウなど)がつくれません。

僕は冬作でダイコンとニンジンをつくる気満々でした。

 

う~ん、困った。

 

あの、難関早くないですか。

就農後、当然いくつも困難が立ちはだかると予想してはいましたが、思ったより早い到来ですね。

 

と言ったところで石は石のように黙っているだけで解決方法を教えてはくれないので、考えうる選択肢を自分で洗い出して、その中からベストと思われる選択をするしかありません。

 

①バックホウを借りてきて圃場を全面掘り返し天地返し。大きな石を除去する。

②根物以外を主力作物とし、気がついた箇所だけそのつど石を掘り返す。

③この圃場はスッパリあきらめて他の圃場を借りる。

 

個人的に③は嫌いですが、経営者としてこの選択肢を外すのは無責任なので入れました。

 

考察の補足にと、トラクターの刃が引っかからなかった何でもない箇所を掘ってみました。

すると大きな石はなくとも、地表から30cmほど下に礫(小石)の層を発見。

ガチガチの石ではなくトンカチで叩けば割れる程度の硬さ。

土を圧縮したような脆い石ではあるけれど、素手で砕くのは無理。

 

①の天地返しをしてしまうと、この礫を地表の作土層に露出させてしまう。

ということで①の選択肢は除外。

 

考えた結果、②でいこうという結論に至りました。

石ゴロゴロはマイナスポイントですが、プラス面にも目を向けると、水はけも日当たりもよく、根物以外の野菜には好条件の畑です。

 

最初から100点満点の畑などどこにもありません。

今できる作物を生産しながら、圃場を少しずつ改善していくもよし。

ゆくゆく他に根物野菜を作れそうな畑を借りるもよし。

 

農業においては、完璧を目指すというより、長いスパンでものを見てのらりくらり難所も何とか切り抜ける、そんなやりくり上手さんになるのが長く続けるコツだと思います。

 

それにコツコツ石を拾えばニンジンくらいはつくれそうです。

 

名付けて、

『石の上にも三年』

作戦です。

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 新規就農へ
にほんブログ村