雪と少量多品目栽培と知好楽。
こんにちは、外と家の中の気温があまり変わりませんミカミです。
寝る時は寝袋に入ってから布団に入っています。
家も少しずつ防寒仕様にしていかなくては。
去る1月11日から12日にかけて雪がこんこんせつせつと降りました。
畑は一面雪化粧。
分厚く積もった雪の重みでつぶれないよう、ブロッコリーとキャベツにかぶせていた防虫ネットを取りました。
この雪を何とか切り抜けて大きく美味しく育つんだぞ~。
今回の雪による被害は、大きく育ちいよいよ本格的な収穫モードになってきた菜花が、雪の重みと冷気でぐったりした様子でした。
(積雪当日、竹ぼうきでできるだけ雪は落としたのですが)
弱って新芽が出なくなってしまうか、息を吹き返し元気になるかは今後の経過を見守るしかありません。
それ以外の野菜たちは特に被害はなく無事の様子でした。
『つむぎ園』では
畑全体に同じ野菜を植えるのではなく、
ニンジンの隣は春菊、その隣はほうれん草、そのまた隣は菜花とカブ。
というように
野菜を『少量多品目栽培』しています。
(春夏秋冬トータルで数えると40品目前後になると思います)
少量多品目栽培のメリットの一つに、こういった気候の変化で被害が出ても、全滅とはいかず一部の損失で抑えられる点があります。
言い換えるならば『リスクの分散』です。
大雨、干ばつ、酷暑、冷害、強風、虫、獣、病気、etc…
迫りくる脅威によって、ある作物がダメになってしまっても他の作物でカバーすることができます。
デメリット面を正直に言えば、1品目を畑1面にぶわーっと一気に植える大量生産型に比べ、どうしても作業効率は劣ります。
多様な作物があるので管理も難しいです。
しかし、少量多品目生産のメリットの2つ目に、多品目栽培することで
連作障害を回避できる、
という点もあります。
連作障害とは、
同じ場所で1つ(もしくは同じ“科“)の野菜を作り続けることで、その野菜を狙う特定の病原菌や有害線虫が増えたり、土壌中の養分が偏ったりし、野菜の生育に支障をきたすこと。
例えばアブラナ科の大根、キャベツ、ブロッコリー等を同じ場所に作付けるのは2~3年間隔を置いてからが好ましい、と言われています。
(作物によって間隔の長短あり)
つまりその間は他の科の野菜、
例えば夏にナス科のナスを植え、
その後はヒユ科のほうれん草を植える、
というように作物の科を変えていく必要があります。
これを『輪作』と言います。
少量多品目栽培は多品目であるが故、この輪作に適しているのです。
最後にもうひとつ少量多品目栽培の個人的なメリットをあげるなら、
少量多品目栽培は楽しいです。
栽培管理や輪作パズルは大変ですが、いろいろな種類の野菜たちが育っていくのを見るのは、四季の移ろいや各野菜たちの個性が感じられ、また旬の野菜も畑直で食べることができ、純粋に楽しいです。
論語にも、
「之を知る者は之を好む者に如かず。之を好む者は之を楽しむ者に如かず。」
と書いてあるようです。
つまりは雪さえ楽しんでしまえばいいのですね。