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新規就農どろんこ日記

すったもんだの末に有機農業の研修を始めててんやわんやの日々のブログ(ときどき27歳のころ世界中を旅した話も)

ザンビアの港町ムプルング。

旅のこと(2013.4~2014.4)

ザンビアに入国後、旅の無事を祈りあって船内で同室だったカールとはお別れ。

なんとなく雰囲気でお互い気ままなひとり旅タイプの旅人であることがわかっていた。


僕はいつものように行き当たりばったりで見つけたゲストハウスにチェックイン。

 

その夜。

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暗い。

 

僕は仕方ない場合(夜到着してしまったとき等)を除いて、危険を避けるために夜は出歩かないようにしている。

この時はゲストハウスの付近だけ、と少しだけ外に出た。

そうしたらあんなに暗いのに、

「ヘイ!!そこのムズング(白人)!!」

と遠くから大声で呼ばれた。

 

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ので焦ってブレた写真。

夜の暗さと僕の動揺がにじみ出ている。

 

もちろん絡まれる前にすぐゲストハウスへすたこらさっさと逃げ帰った。

 

 

翌朝、裏庭のようなスペースで衣類を洗濯していたらゲストハウスの掃除夫のおっちゃんと仲良くなった。

 

僕が適当にざぶざぶごしごししていると、

「そんなんじゃ甘いぜ。貸してみな。」(←たぶんこんな様なことを言ったのだと思う)

と僕の衣類を横取りし猛烈な勢いで洗い出した。

 

手慣れた手つきでワイルドに洗濯し、干し終え満足気なおっちゃん。

ただ、僕の価値観から見るとすすぎと脱水が全然足りてない。

せっけんで泡立った水がポタポタしたたっている。

 

せっかくの好意をフイにしては悪いのでその場は

「ありがとう。さすがだ。」

と言っておき、後でザッとすすいでしぼって干しなおした。

 

洗濯の手法はともあれ気の良いおっちゃんだった。

 

でもこの辺の洗濯はあれがスタンダードなのだろうか。

バカでかい湖のほとりにある町だから水不足って訳でもないだろうに。

 

それから町を散策に。

 

気が向いた方向へ歩いて行くと、地元の漁師さんたちが出入りする港に行きついた。

 

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近くの小さなお店でジュースを買い、砂浜に座ってしばらくそのあたりを眺めていた。

僕が珍しいのか十数人の子供たちが遠巻きに取り囲んでこっちを見ている。

 

夕闇も迫ってきたことだしそろそろ帰るかな、と立ち上がり子供たちに現地の言葉で「さようなら」(サラニ・ブウィノ)と言って歩き出した。

 

見慣れない東洋人の口から出た現地の言葉に子供たちは驚くとともに嬉しそうにクスクス笑っていた。

 

僕は可能な限り旅をする国の言語で

「こんにちは」

「ありがとう」

「さようなら」

を何と言うか事前に調べておく。

ささやかでもその国に住む人へ敬意を表したいと思って。

(ザンビアの現地語はゲストハウスの猛烈洗濯おっちゃんに教わっておいた)


それがさも当然であるかのような顔をして、英語で現地の人に話しかけることはしたくなかった。 

 

 

僕が歩いて立ち去る後を2人の可愛らしい小さな姉妹が少し距離をとってついてきた。

純粋な好奇心からだろう。

2人とも澄んだ眼をしていた。

 

僕が立ち止まって振り返ると小さな姉妹も微妙な距離を保って立ち止まる。

 

「サラニ・ブウィノ(さようなら)」(僕)

「サラニ・ブウィノ(さようなら)」(小さな姉妹) (嬉しそう)

 

僕が歩き出すとまだついてくる。

振り返ると向こうも立ち止まる。

 

「サラニ・ブウィノ(さようなら)」(僕)

「サラニ・ブウィノ(さようなら)」(小さな姉妹) (やっぱり嬉しそう)

 

歩き出すとやっぱりまだついてくる。

「さようなら」と言い合ったのに、その意味をまったく意に介さず嬉しそうに後をついてくる2人の小さな姉妹の姿は微笑ましく可笑しかった。

 

「さようなら」と言い合ったけれど「さようなら」ではなかった。

 

しばらく歩いては立ち止まり、何度かこのやりとりを繰り返した。

集落の切れ目を過ぎると、とうとう小さな姉妹はついてこなくなった。(ここから先へは出ちゃいけないと親から言われているのだろう)

 

僕だけが歩き続けて2人との距離が離れると姉妹の姿はより一層小さく見えた。

でも2人はまだこっちを見ていた。

 

僕は最後にでっかい声で

「サラニ・ブウィノ!!(さようなら)」

と言って大きく手を振った。

 

距離があったので、小さな姉妹が最後も嬉しそうな顔をしていたかどうかは、わからなかった。

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タンガニーカ湖を船で縦断してザンビアへ。

旅のこと(2013.4~2014.4)

フェリーのチケットは何と100ドルもした。(外国人価格)

でも文字通り乗り掛かった船なので乗ることにした。

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船内の部屋。

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ベッドは見てのとおり狭い。

 

同室になったイギリス人シェフのカールはアフリカの北端チュニジアから22ヶ月かけて旅をしている筋金入りの旅人。

30代半ばに見えたけれど、少年のような好奇心を持った冒険好きの飾らない英国紳士、といった印象。

 

乗船の様子。

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たくさんの荷物の運び入れや人の乗り込みに順番や規則性・計画性はまったくない。

来た人から乗船し、運ばれてきたものから空いている場所へ積む。

 

言語の違いや肌の色の違いよりも、こういった文化・習慣の違いに触れたとき異国を感じる。

 

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出航。

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しばらくすると夕日が沈んだ。

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夕陽で美しく紅く染まる対岸は紛争の続くコンゴ民主共和国

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旅の途中で会ったアフリカ中を布教して回っているケニア人宣教師は、
コンゴには絶対に行かない。危険だから。」
と語っていた。


 

夕食はうどん味のお餅みたいなものを素手でこねて一口大にちぎり、バーベキュー味のお肉入りソースにつけて食べた。

おいしかった。

 

素手でものを食べるのは初め少し抵抗があったけど、慣れれば別に気にならない。

 

ほどなくして棺桶大のベッドで一晩の眠りにつく。


船は定期的に停まり、下船する乗客を降ろすため岸からボートが数隻横付けされる。

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乗客の数がそのまま収入に反映されるのか、良い場所をめぐりボート間でケンカになる。

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腹が立つことがあれば声を荒げ怒る。

こういった面も、感情をむき出しで表に出さずに極力対立を避ける日本人とは対極に位置している。

 

どっちがいいかと聞かれたら、

『その中間くらいがちょうど良いと思う。』

と答えるけれど、その答え自体が極めて日本人的なものだなあとも思う。

 

 

船は湖でもけっこう揺れた。

 

キゴマを5月1日の18:00に出航。

ザンビアの港町ムプルングには5月3日の17:00に到着。

 

不可解なほど入念な入国審査が終わりザンビアへ入国。

僕の推測では、たぶん入国審査官が暇だったから根掘り葉掘り詰問されたんじゃないかと思う。

 

だってたま~にしか来ない船から降りてきた獲物(タンザニアザンビア以外の国籍の乗客)は僕とカールのたった2人だけだったのだから。

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机上と畑。

農業研修

こんばんは、夜はもっぱら農業の勉強をしているミカミです。

夕飯を食べ、新聞を読み、エヘエへ丸の散歩が終わったら机に向かいます。

 

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最近読了したこの本には次のように書いてありました。

 

『図解でよくわかる土壌微生物のきほん』横山和成 監修

 植物の細胞壁には、リグニン、セミロース、ヘミセルロースなどの高分子成分が多く含まれている。

このうち、セミロース、ヘミセルロース酵素で分解しやすいが、リグニンがそれらに結合していると、構造がより強固になり、低分子に分解されにくくなる。リグニンは木のなかに20~30%含まれているため、木はなかなか土壌微生物によって分解されない。

しかし、キノコの仲間である「白色腐朽菌」だけは、リグニンを分解できる作用がある。

白色腐朽菌によって低分子に分解されたリグニンは、ほかの土壌微生物によって分解・吸収できるようになる。また、低分子に分解されたリグニンは、土壌中での腐植の形成に貢献している。

 

 

この部分を読んだ時、数ヶ月前の実体験とバッチリつながって、

「そうか!! あれはそういう意味で言っていたのか!!」

とひとりでテンションが上がってしまいました。

 

tomoaki-mikami.hatenablog.com

『勉強会』(2017.1.26)で見学した先進農家の農場主さんは、有機農法から炭素循環農法に切り替える場合、「2~3年は廃菌床を入れた方がいい。」

とおっしゃっていました。

農場主さんの畑には実際に炭素循環農法で育てられた立派な作物が植わっていました。

 

ちなみに廃菌床とは、オガクズに米ぬかなどの栄養分を人工的に混ぜたものに種菌を植えつけてキノコを栽培し、キノコの収穫後に役割を終え不要になったもの。

 

本で読んだ

“キノコの仲間である「白色腐朽菌」だけは、リグニンを分解できる作用がある”

ことと、

現場で学んだ

“廃菌床を入れる”

ことがつながり知識が体系化された瞬間です。

 

変な奴だと思われるかもしれませんが、こういう時僕は興奮してしまいます。

 

僕は学者ではないので、現場で(畑で)成果をあげるために理論を勉強しています。

だから理論が実際の畑にどう活きているか判明した時、目から鱗が落ちる気持ちがしたのです。

 

これ以外にもこの本を読んで鱗が落ちた(畑につながった)知識がいくつかあるのですがマニアックすぎるので省略。

 

最後に1つ問題です。

生物性が豊かと評された土壌1グラムには何匹くらい微生物がいると思いますか?

 

さあ

 

さあ

 

どうでしょう。

 

 

いいでしょうか。

 

 

答えは、

 

 …

 

1兆匹超!!

 

土壌1グラムの中の微生物数だけで全世界の人口をゆうに超えています。 

アンビリーバボーです。

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