失敗は成功のもと。
こんばんは、時代を後どりして二層式洗濯機を購入したミカミです。
シンプル イズ ベストです。
壊れにくく長持ちすると言いますし。
これで十分。
そして洗濯機が入っていた大きなダンボールを見て閃く。
そうだ、堆肥をつくってみよう。
前から自分で試しにつくってみたかったけれど、堆肥の枠にする板が手元になく、お金を使わずにどうにかできないかなあ、と思っていたところにやってきた洗濯機。
そして僕が週3日アルバイトしている場所は牧場。
できたてほかほかの牛糞が(ホントに)山ほどあります。
牧場長に牛糞を少し分けてもらえないか聞いてみると、すんなりOK牧場。
牛糞に混合する米ぬかとモミ殻は近隣のコイン精米機から入手。
左からモミ殻、牛糞、米ぬか。
重量比でだいたい1:2:1くらい。
それをよく混ぜる。
うんせ、ほいせ。
できあがったものがこれ。
ダンボールに入れて運ぶ。
管理する場所は、師匠の堆肥舎の隅をかしてもらえることに。
しかし数日たっても混合物の温度が上がらず発酵がうまく始まらない。
なぜだ!?
むむむ…
はっ!!
考えられる失敗の原因は”水分”。
理論上、上記の割合で上記の資材を混合した場合、好気性の発酵をスタートさせるのにちょうど良い水分(50~60%)になる。
でも、実際に混ぜたものは米ぬかやモミ殻の部分がパサパサ乾燥したままだったので、水分が足りないと勘違いした僕は、水をさらに加えてしまった。
勘違いの原因は、
”堆肥枠の下からじわ~っと水が染み出てくる程度”
という堆肥づくりの本に載っている水分の目安。
これは、ワラや落ち葉など”水をかけても水を吸わない”資材が主なケースでの話。
(本にはそこまでの解説は載っていない)
モミ殻はまだしも、もともと水分の多い牛糞と水を吸う米ぬかでできた混合物は、さらに水を加えられ、米ぬかの部分がその水を吸い、結果全体がベチャベチャになってしまった。
(牛糞部分の水分が多いので、モミ殻と米ぬか部分は乾燥気味で良かったのです。)
適度な水分でなければ微生物は活動しにくい。
そしてベチャベチャということは空気を含むスペースがないので、やはり空気を好む好気性の微生物は活動しにくい。
ついでに混合物は思ったより重量がズシリとあり、かつ含んでいる水分によってダンボールがよれよれになり、底が抜けた。
(運搬は終わっていたのでダンボールはここでお役御免)
でもこんな失敗は想定内。
むしろ率先して失敗し、理屈と実際のずれを埋めるのが目的。
後日水分を適度に戻すためモミ殻と米ぬか(もちろん乾燥したもの)を追加して混合。
ついでに発酵促進のため、ペットボトルにお湯を入れた即席湯たんぽを内部に忍ばせ仕込み完了。
昨日の朝、牧場へ行く前に仕込み作業をし、今朝温度をチェックしてみると、
40℃を超えていた!!
順調に発酵が始まっている証拠です。
やっぱり実際にやってみて得られる肌感覚に勝る経験はありません。