さつまいもの植え付けとドローン!?
こんばんは、焼き芋とかんころ餅大好きミカミです。
かんころ餅とは天日干ししたサツマイモを混ぜ込んだお餅で長崎の名物。
冬にストーブでこんが~り炙って食べるとこれ絶品。
今年の冬は長崎で迎えるのでかんころ餅がたくさん食べられそうです。
研修はカラッとした五月晴れの中、サツマイモの畑づくりと植え付けがこんな感じで進んでいます。
①まず畑をトラクターで全面グイングイングインと耕耘。
②うね幅の約90cm間隔でうね立ての目印にする線を引く。
③線に沿って管理機を入れ、土をバババババッと跳ね上げる。
④平グワでジョリッ…ジョリッ…とうね間の土をさらい、うねの上へあげる。
⑤平グワでシャーッ、ペタペタとうねをカマボコ型に整形。
⑥マルチをはる。
ここまで準備を整えておいてさあ植え付けです。
これはチョチョイのチョイで終わります。
写真右端のうねが管理機を入れ終わった状態の平らなうね。
写真中央から左側が平グワでジョリッ…としてうねの上にさらに土を盛って、カマボコ整形が終わった状態。
このカマボコの中にイモができるので大事な作業です。
そしてこれがマルチをはり終わって植え付けも完了したところ。
植え付け後の数日は適宜水やりをして活着するまで枯らさぬよう気を付けます。
あとは収穫までほとんどすることはありません。
かくして今年の秋にサツマイモ達が収穫され、販売され、料理され、誰かの胃袋に収まっていきます。
長い道のりです。
ちなみに今回先発隊で植え付けた苗の半分は購入したもの(シルクスイートという品種)ですが、もう半分は師匠が3月に種イモ(昨年収穫し保存しておいたイモ)を伏せ込み、苗を育て採ったもの。
初年度からできるかは不透明ですが、僕も種イモの伏せ込みからの苗づくりに挑戦しようと思っています。
収入がかかっているので、当然結果を精査し取捨選択しなくてはなりませんが、小規模農家のやりくりは創意工夫次第なので、チャレンジ精神はいつでも旺盛に保っておきたいものです。
あくなきチャレンジ精神を持つ師匠はしばらく前にスマホデビュー。
そしてこの人もスゴイ。
新聞によると黒柳徹子さんは何とインスタグラムを始め、フォロワー数が67万人を突破したとのことです。
そして次はドローンに挑戦したいそうです。
…
ただただ脱帽です。
首都ルサカの盲目の物乞い。
ルサカの街は官公庁や銀行など大型の建物があり、道路、住宅も整備されている。
こういう街は宿を探すのに苦労する。
やっと見つけた宿は値段が高め。
でもまあ仕方がない。
散策に出てもルサカの区画整理された大づくりな街並みはてんで面白くない。
人々の暮らしが見えない。
生活の息遣いが感じられない。
でもルサカの街だって僕を(訪れる旅人を)楽しませるためにあるわけじゃない。
こういう時は潔く散策を切り上げるに限る。
銀行でトラベラーズチェックを換金し、さっさと宿へ戻ろうと歩いていた。
その人を見たのは、大きな幹線道路の歩道だった。
街の中心からすぐの幹線道路には車がひしめき、広い歩道も行き交う人で混雑している。
歩道の隅に、小柄で痩せた老父の物乞いがいた。
ここまでのアフリカの旅で老人はほとんど見かけなかった。
その珍しさに加え、もう一つ老父の物乞いには特徴があった。
彼の眼窩に2つの眼球は存在しておらず、そこには落ちくぼんだ暗い穴が2つ実在し、視覚が失われていることは誰の目にも明らかだった。
地べたに正座し、両手を前方に突き出して手のひらでお椀をつくり、生きるために、物を、お金を乞うていた。
そのしぐさからは施しを得るため憐れみをより増大させる目的が感じられたが、その目的は達成されており、首都ルサカの雑踏の中、彼の姿はとても憐れだった。
僕は旅に出る時に、
“物乞いには何もあげない”
というルールを定めていた。
(それが正しいかどうかはわからない。)
そしてそれに付随して、
“何もあげずとも、物乞いが存在しないかのようにふるまわず、正面から見据え、認識する”
というルールもまた定められていた。
現実を直視することはこの旅の大事な要素であったし、また、どのような人であれ相手を認識することは人として最低限の礼儀であるように思えたので。
旅のルール以外にも、個人的にグッとくるものがあり、僕はその老父の物乞いをしばらくじっと見つめた。
それから何もあげずに、その場を立ち去った。
『家族はいるのだろうか。』
ということが気になった。
さて、あなただったらどうしますか?
“物乞いに物をあげれば彼らは物乞いを続けるので問題の抜本的な解決にならない”
という論理は、
”今日食べるものがあるかないか”
という圧倒的な生死の間際に立つ人間からすれば、遠く離れたキレイな場所で論じられたキレイゴトでしかないのだ、と僕は思った。
カピリ・ムポシへようこそ。
ムプルングからカサマ、カサマからカピリ・ムポシへ移動。
カサマからは電車があったのでそれに乗る。
(カサマに泊まろうと思っていたけど、良い宿がなかったし、駅に行ってみたらちょうど夜に電車があったので勢いでそれに乗ることにした。)
僕はバス移動より電車移動の方が好きだ。
特に夜行列車は旅の風情があるし、1泊宿代が浮くのも大きい。
今回はそれほど遅れずに電車が来た。
車掌さんは女性。
縮れ髪の短髪で背は150cmをいくらか超えたくらい。
年齢は20代前半と言われても30代後半と言われても通じる。
右眼は白濁しており、視界は左眼のみで確保している様子。
とても落ち着いた態度で、失礼な言動はないけれど無愛想と言って差し支えない。
半袖の気温にもかかわらず、颯爽と黒いコートを着ていて(見た感じ制服ではなくて私服だと思う)、それが不思議にきまっていた。
切符を確認するときもクール。
珍しい東洋人の姿にも一切態度が変わらない。
不必要なことは口にしない。
淡々と仕事をする。
ザンビアの車窓から。
終点のカピリ・ムポシ駅に着く30分くらい前に、女車掌さんが僕のいる客室のドアを開け、
『ここを掃除するので、隣の客室へ移動して下さい。』
と言った。
口調は事務的、顔は無表情。
でも全然嫌な感じではなかった。
僕は「オウケイ。」と言って隣の客室へ移動した。
カサマ駅20:30発
カピリ・ムポシ駅11:30着
カピリ・ムポシ駅について降車するとき、僕は女車掌さんに
「どうもありがとう。」
と言ってにっこり笑いかけた。
彼女は、
『カピリ・ムポシへようこそ。』
と言ってほんの少しだけ微笑んだ。
そしてクルリと振り返り車内に戻った。
折り返し運転に備え、いろいろと準備することがあるのだろう。
相変わらず黒いコートを哲学的に着こなしていた。
カピリ・ムポシは何てことのない交通の中継地。
あっちからきた人がこっちへ行くのに乗り換える場所。
ほとんどの旅行者は素通りすると思うけど、物好きの僕は1泊してそのへんを歩き回った。
カピリ・ムポシ。
間の抜けた呪文みたいなヘンテコな名前の町。
僕はけっこう好きです。