就農時に買った農機具。
こんばんは、腸内フローラ環境整備中ミカミです。
今日は就農時に買ったいろいろな農機具を紹介します。
・軽トラ(中古)
ホンダ、アクティ。
四駆、13年落ち、走行距離9万キロ。
暖房はしばらく待てば効いてくるけど冷房は全然効かない。
29万円。
・トラクター(中古)
クボタ。
30年以上前の型。
22馬力。
使用時間は約1200時間。
農機具屋さんに探してもらい、エンジンなどの状態も見てもらった。
20万円。
バッテリーを新しくしてもらい、プラス3万円。
3年以上乗れればいい買い物だと思う。
・管理機(中古)
クボタ。
ほぼ新品。
6.3馬力。
18万円。
うね立て用に購入。
高うねにすることもあるので馬力はある程度必要だと思いこれに。
・ハンマーナイフモア(新品)
オーレック。
6.3馬力。
カバーの中でハンマー形状のナイフが高速で回転しており、草を“粉砕”する機械。
緑肥を刈る際に重宝。(背の高い草も刈れる)
農機具屋さんによると、これは中古がめったに出回らない。
27万円。
・チェーンソー(新品)
マキタ。
耕作放棄されたミカン畑の木を伐採するため購入。
3万円。
・刈払い機(新品)
ホームセンターで購入。
夏場はこれがないと仕事にならない。
2.3万円。
とこんなところです。
農機具代を合計すると約100万円。
(あとは小農具や資材にも結構かかりました)
これでも新規就農者の中では初期設備投資をかな~り抑えた方だと思います。
購入に際して気をつけたことは、
①安さを重視しすぎて品質の悪いものを選ばない。
例えば20万キロ近く走っている軽トラであれば数万円で購入できたが、それではすぐ故障したり買い替えたりしなくてはならず、かえって高くつく。
いうなれば、値段の安さだけでなくコストパフォーマンスも判断材料にする。
②毎年の必要経費としてとらえる。
新品のトラクターを200万円で買って20年使うと1年あたり10万円。
僕の買った中古トラクター20万円を2年使えば同じく1年あたり10万円。
(こう考えると、3年使えれば掘り出し物をゲットしたことになります)
③重要なポイントに関わる農機具であれば出費を惜しまない。
ハンマーナイフモアは価格の割に使用頻度が低い農機具ですが、緑肥や植物発酵堆肥づくり、つまりは土づくりという僕が最重要視する部分に必要なため購入しました。
良い土になれば品質、収量、作業性の向上など補って余りあるリターンが返ってきます。
ついでにおまけをひとつ。
最近心構えの面で気をつけていることは、
“農業の先行きに囚われすぎて日々目の前のことを見失わない”
こと。
いつまでにあれとこれをして、そのためには明日それをして明後日どれをして。
そんなことばかりで頭の中を占められてしまっては、農業をしているのかさせられているのか分からなくなってしまいます。
収入に関わるので、しなければならないことは確かにあります。
その一方で毎日の暮らしの中にだって、ささやかでも大切にしたいことがあります。
そんな風に考えだしてから、ときどきトイレ掃除をしています。
トイレには~
それは~それは
綺麗な
女神様が
おる~んやで~
出る出る出島。
こんばんは、相撲がわりと好きなどすこいミカミです。
今年はいささか雪の日が多すぎやしないかと思っていますが、そんなこと言っても何も始まらないのでジャガイモの植え付けに間に合わせるべく四股を踏み踏み畑の開墾を進めてごわす。
チェーンソー(買った)で木を伐り、
バックホウ(借りた)で根っこを掘りました。
あとは木と根の残骸を片付け、
掘った穴を埋め戻してトラクターで耕耘。
イノシシ対策の柵も建てました。
元肥も入れ、後はうね立てをすればスタンバイOK。
何とか間に合いそうです。
という事で種イモも佐世保にある種苗屋さんから購入。
「浴光催芽」といって丈夫な芽を出すため数週間日光にあてます。
品種は“デジマ”と“キタアカリ”
立ち合いの出足の鋭さから「出る出る出島」と称された元大関の出島ではありません。
…
じゃがいもの植え付け準備の他にも、
収穫・出荷や開墾をし、
次の作付け計画を練り、
狩猟免許(わな)を取り、
確定申告をし、
と、夏からぶっ続けで忙しくしていた疲れがたたり風邪をひき、
おハナさんにうつし、
それでも畑仕事ばかりしているのでおハナさんにぷんすか怒られ、
反省し、
ストイックになりすぎず、ぼちぼちペースを掴まなきゃいかんなぁ~、と思っているとこです。
しかし「出る出る出島」って秀逸なキャッチフレーズだと思いませんか?
雪と少量多品目栽培と知好楽。
こんにちは、外と家の中の気温があまり変わりませんミカミです。
寝る時は寝袋に入ってから布団に入っています。
家も少しずつ防寒仕様にしていかなくては。
去る1月11日から12日にかけて雪がこんこんせつせつと降りました。
畑は一面雪化粧。
分厚く積もった雪の重みでつぶれないよう、ブロッコリーとキャベツにかぶせていた防虫ネットを取りました。
この雪を何とか切り抜けて大きく美味しく育つんだぞ~。
今回の雪による被害は、大きく育ちいよいよ本格的な収穫モードになってきた菜花が、雪の重みと冷気でぐったりした様子でした。
(積雪当日、竹ぼうきでできるだけ雪は落としたのですが)
弱って新芽が出なくなってしまうか、息を吹き返し元気になるかは今後の経過を見守るしかありません。
それ以外の野菜たちは特に被害はなく無事の様子でした。
『つむぎ園』では
畑全体に同じ野菜を植えるのではなく、
ニンジンの隣は春菊、その隣はほうれん草、そのまた隣は菜花とカブ。
というように
野菜を『少量多品目栽培』しています。
(春夏秋冬トータルで数えると40品目前後になると思います)
少量多品目栽培のメリットの一つに、こういった気候の変化で被害が出ても、全滅とはいかず一部の損失で抑えられる点があります。
言い換えるならば『リスクの分散』です。
大雨、干ばつ、酷暑、冷害、強風、虫、獣、病気、etc…
迫りくる脅威によって、ある作物がダメになってしまっても他の作物でカバーすることができます。
デメリット面を正直に言えば、1品目を畑1面にぶわーっと一気に植える大量生産型に比べ、どうしても作業効率は劣ります。
多様な作物があるので管理も難しいです。
しかし、少量多品目生産のメリットの2つ目に、多品目栽培することで
連作障害を回避できる、
という点もあります。
連作障害とは、
同じ場所で1つ(もしくは同じ“科“)の野菜を作り続けることで、その野菜を狙う特定の病原菌や有害線虫が増えたり、土壌中の養分が偏ったりし、野菜の生育に支障をきたすこと。
例えばアブラナ科の大根、キャベツ、ブロッコリー等を同じ場所に作付けるのは2~3年間隔を置いてからが好ましい、と言われています。
(作物によって間隔の長短あり)
つまりその間は他の科の野菜、
例えば夏にナス科のナスを植え、
その後はヒユ科のほうれん草を植える、
というように作物の科を変えていく必要があります。
これを『輪作』と言います。
少量多品目栽培は多品目であるが故、この輪作に適しているのです。
最後にもうひとつ少量多品目栽培の個人的なメリットをあげるなら、
少量多品目栽培は楽しいです。
栽培管理や輪作パズルは大変ですが、いろいろな種類の野菜たちが育っていくのを見るのは、四季の移ろいや各野菜たちの個性が感じられ、また旬の野菜も畑直で食べることができ、純粋に楽しいです。
論語にも、
「之を知る者は之を好む者に如かず。之を好む者は之を楽しむ者に如かず。」
と書いてあるようです。
つまりは雪さえ楽しんでしまえばいいのですね。