空き家・農地を見たり、無人島に上陸したり。
定住先探し(農地・空き家探し)をするため、おハナさんと長崎に行ってきました。
まずは西海市西彼地区と言えばこの人の名前が出てくる、地元の世話人的存在Mさんと待ち合わせ。
移住相談会で対応してくれた相談員の方も来てくれました。
(この相談員の方がMさんを紹介してくれた)
Mさんはとても顔が広く、すれ違う人全員知り合いなんじゃないか、というくらいみんなに明るく気さくに声をかけていく。
まずは事務所でお話。
自己紹介から就農計画まで説明。
それから空き家を1軒見学に。
家主さんにも事前に連絡が行っており、家を開けて待っていてくださった。
中を見せて頂くと、想像していたよりはるかにキレイで古ぼけておらず、家主さんが定期的に来て丁寧に管理していることがうかがえる。
玄関を入ってすぐ大きな広間があり、その脇には日当たりのよい縁側も。
ボイラーや納戸など、改修が必要な所がいくつかありましたが、全体的にはまだまだ住めそうなしっかりした古民家。
僕もおハナさんも好印象を抱きました。
また、家主さんが良い方だったのも、とてもポジティブな要素です。
話し合いの結果、商談中としておき(新たに他の人には紹介せず)、4月に僕の方から正式な返事をすることに。
自分たちが住むイメージが湧き、実際に借りることのできる空き家が見つかったのは大きな一歩。
あとは農地です。
家主さんにお礼を言い、空き家を後に。
一行(僕、おハナさん、Mさん、移住相談員の方)はお昼ご飯を食べ、そのあと向かったのは
…
無人島。
話によると大村湾内の無人島を東京在住の方が何と丸ごと買い上げて設備を整え、キャンプやアウトドア体験ができる場にしたようです。
(電気・ガス・水道なし)
ツリーハウス。
ツリーハウス2。
砂浜とブランコ。
母ヤギと子ヤギ。
猫もいる。
これは子供が大喜び間違いなしです。
無人島では自然農法で作物も育てており、就農後に自分の畑とは別にここを手伝うのもひとつの選択肢としてどうだろう、ということでMさんが見せてくれました。
僕は自然農法については勉強不足のためよくわからない上、就農時にあまり手を広げすぎると肝心の自分の畑がおろそかになりかねないので、ありがたい話だけれどそれを選択する可能性は低いと考えています。
でも無人島見学はすごく楽しかった。
そして船を操縦できる多才なMさん。
最後にMさんがアスパラガスをつくっているハウスで収穫体験。
貴重なアスパラガスまでもらってしまった。
今後、この付近で農地探しを進めていくことを伝えて引き続き協力をお願いし、お礼を言ってMさんと移住相談員の方とお別れ。
本当にありがとうございました。
西海市を後にして次に向かったのは長崎市琴海地区のおしゃれなカフェ。
カフェとカレー屋さんと本屋さんが一体化しており良い雰囲気の空間です。
ここでは琴海地区の地域おこし協力隊員の方と待ち合わせ。
協力隊員の方、カフェの方お2人、後からミニトマト農家の方も合流してくれ、琴海地区について、就農について、空き農地についてお話を伺いました。
その後現在は耕作していない段々畑(要圃場整備)を見せてもらい、この日の農地探しは終了。
お忙しいところ時間を割いて頂き感謝です。
翌日に備え長崎市内の宿にチェックインし就寝。
農地探しには体力がいります。
(2日目へ続く)
実のある半年。
こんばんは、おやつ大好きミカミです。
就農したあかつきには、巨大なおやつBOXの導入をここに高らかに朗らかに宣言します。
身内から財源についての詰問が予想されますが、これにつきましては福利厚生の充実という観点を前面に出し、論点をすり替えて答弁しようと思っている次第です。
研修はじゃがいもの種イモを半分に切る作業。
種イモは1ヶ月近く日光に当て芽出しをしてあります。
写真の品種はメークイン。
品種を問わずだいたいは、へそ(親イモにつながっていた所)の反対側に芽が集まっているので、それをふまえて芽の数がおおむね半分になるようにカット。
切り口はじゃがいもにとって傷口なので、表面積ができるだけ小さくなるように切る。
そして切り口を乾かす。
その後、シリカという天然鉱物の粉を切り口につける。
これには腐敗抑制と活着促進の効果がある。
こういう時、僕は袋に書いてあるメーカーと製品名をこっそり見て覚えておくようにしています。
(別にこっそりじゃなくて堂々と見ればいいんだけど)
それからじゃがいもを植える予定の畑へ移動。
うね溝の底を平グワでさらい、さらった土をうねの上に盛る作業。
これによってうね溝が深くなり、うねが高くなります。
高うねにするのは排水性を高めるため。
植え付けは3月初旬か、早ければ今月下旬か。
午後は、
・にんじんの種まき。
・ブロッコリー、ほうれん草の収穫。
・ねぎのうねの草取り。
などでした。
いやしかし気がつけば「どえぇ!?」っという間に研修開始から半年がたっています。
この調子だと「むむぅっ!?」っという間に1年がたってしまいそうです。
ここまでの有機農業の技術的な面に関しての大まかな印象は、
乱暴に言えば、
“土を良くできれば何とかなる”
です。
まあそれが簡単にできれば誰も苦労はしません。
古来よりお百姓さんが脈々と挑んできた永遠の課題です。
あとは、
・適期適作
・段取り
・次善の策
をきっちりと押さえる。
教科書的ですが、僕は
“実感として”
これらのことがどうして大事なのか。
どうすれば、
“実践の場で”
これらのことを実行できるか。
を、具体的な体験を通して主体的に学んでいます。
それこそがまさに実のある研修ってものです。
ただ最後に言及しておかなければならないのは、就農後に生産が形になってきたとして、その先には
『販売』
という大~きな壁が待ち受けています。
実際のところ、それが現実です。
一長一短。
わたくし、こういう者です。
おハナさんが名刺をつくってくれました。
まだ研修生なので双葉のデザイン。
それを携え長崎県の新規就農相談窓口である県央振興局農林部西海事務所に行ってきました。
これは西海事務所の隣にあるポートホールン長崎(旧オランダ村)。
天気が良く青空がキレイ。
まずは担い手担当の方に自分の就農計画について説明。
その後、経営についてのアドバイスと土地柄などについて教えて頂く。
西海市の農地については農業公社が管轄ということ。
昼食をはさんで午後、車で30分ほどのところにある農業公社へ。
(西海事務所の方が同行してくれた)
ここでも就農計画について説明。
続いて空き家や農地、新規就農者についての話。
農地借受申出書を書き、お願いして西海市の貸付希望農地リストを見せて頂いた。
リストにあるほとんどが5~20aの圃場。
小さい圃場を点々と借りたのでは作業能率の面で問題があるので、もう少し広い圃場を見つけたいところ。
ひとつ50aほどの圃場があったので、それについて聞いてみると、
「そこはすぐ隣に他の人の田んぼがあるから、有機農業と言うと病害虫の発生源になるかもしれないと周りの人が嫌がる可能性がある。」
と否定的な見解でした。
残念ながらこれが有機農業への理解の現状です。
そもそも初めから農地探しは難航するであろうと思っていたので特に落胆はしていません。
例えば僕が、
・特定の品目だけを生産し、農協の生産者部会に入ってそこへ出荷する。
もしくは
・県や自治体の研修制度を受け、就農する。
というのであれば農地探しを含め、”就農は”もっとスムーズに行くでしょう。
どこでもそうですが、既存の枠組みの中に入ってくる者であれば歓迎されます。
でも僕は思うところがあって、民間の有機農家さんのもとで研修し、どこへも所属せず(コネもなく)就農しようとしているので難航するのは当たり前です。
承知のうえでそれを選びました。
どちらが良いかは一概には言えず、一長一短なので、就農したい人それぞれの選択の問題だと思います。
何だか格好つけてますね。
(『既存の枠組み』あたりが特に)
もっとイケメンが言えば格好つくのでしょうが…
ここはひとつ、オダギリジョーを思い浮かべながら読んでみて下さい。
想像力のトレーニングになりますよ~。