一長一短。
わたくし、こういう者です。
おハナさんが名刺をつくってくれました。
まだ研修生なので双葉のデザイン。
それを携え長崎県の新規就農相談窓口である県央振興局農林部西海事務所に行ってきました。
これは西海事務所の隣にあるポートホールン長崎(旧オランダ村)。
天気が良く青空がキレイ。
まずは担い手担当の方に自分の就農計画について説明。
その後、経営についてのアドバイスと土地柄などについて教えて頂く。
西海市の農地については農業公社が管轄ということ。
昼食をはさんで午後、車で30分ほどのところにある農業公社へ。
(西海事務所の方が同行してくれた)
ここでも就農計画について説明。
続いて空き家や農地、新規就農者についての話。
農地借受申出書を書き、お願いして西海市の貸付希望農地リストを見せて頂いた。
リストにあるほとんどが5~20aの圃場。
小さい圃場を点々と借りたのでは作業能率の面で問題があるので、もう少し広い圃場を見つけたいところ。
ひとつ50aほどの圃場があったので、それについて聞いてみると、
「そこはすぐ隣に他の人の田んぼがあるから、有機農業と言うと病害虫の発生源になるかもしれないと周りの人が嫌がる可能性がある。」
と否定的な見解でした。
残念ながらこれが有機農業への理解の現状です。
そもそも初めから農地探しは難航するであろうと思っていたので特に落胆はしていません。
例えば僕が、
・特定の品目だけを生産し、農協の生産者部会に入ってそこへ出荷する。
もしくは
・県や自治体の研修制度を受け、就農する。
というのであれば農地探しを含め、”就農は”もっとスムーズに行くでしょう。
どこでもそうですが、既存の枠組みの中に入ってくる者であれば歓迎されます。
でも僕は思うところがあって、民間の有機農家さんのもとで研修し、どこへも所属せず(コネもなく)就農しようとしているので難航するのは当たり前です。
承知のうえでそれを選びました。
どちらが良いかは一概には言えず、一長一短なので、就農したい人それぞれの選択の問題だと思います。
何だか格好つけてますね。
(『既存の枠組み』あたりが特に)
もっとイケメンが言えば格好つくのでしょうが…
ここはひとつ、オダギリジョーを思い浮かべながら読んでみて下さい。
想像力のトレーニングになりますよ~。
大根をつくるのは簡単!?
こんばんは、オーソドックスな音痴のミカミです。
中学生の時は音楽の先生に指名され続け、合唱コンクールで3年連続の指揮者を務めあげました。
名誉なのか不名誉なのか不明です。
今日の研修は、
・踏み込み温床用に少量で実験している堆肥の切り返し。
・育苗ハウスの補修。(少しの破れは透明梱包用テープで応急処置)
・鶏の水替え、卵とり。(今日は112個)
・うねの整形、マルチはり。
・鶏の移動。
・冬野菜の収穫、調整。(大根、カブ、ホウレンソウ、味美菜、ブロッコリー)
でした。
僕はある時、(大根の収穫作業後)
「大根は栽培が比較的容易とされていますが、実際はどうなんでしょうか?」
と師匠に聞いてみました。
師匠の答えは、
「ただ大根と呼べる太さと長さをした見た目の大根をつくるのは簡単と言える。」
「でも、肌がキレイで煮物にしたら味が良くしみこんで食感も良く、かつ煮崩れないおいしい大根をつくるのは簡単ではない。」
というもの。
この言葉は後に我が家の食卓で実証されました。
師匠に頂いた大根とスーパーで買ってきた大根の両方を入れておハナさんが煮物をつくってくれ、それを食べた時の事。
「なぬっ!!」と言うくらい、おいしさが全然違います。
師匠の大根は言葉通り味が良くしみこみ舌触りもなめらかで秀逸。
対してスーパーで買った大根は固い繊維が舌に障り食感が悪く、おハナさん曰く「ボガボガする」間の抜けた味。
差は歴然です。
こんなおいしい大根がつくれるようになれば、畑に地力がついた目安になります。
そしてこんな市販品と歴然の差の大根がつくれるようになれば、
「この前の大根おいしかったし、またこの人のつくった野菜を買おうかね。」
という固定客の確保にもつながっていくでしょう。
たかが大根。
されど大根。
最後に大根の豆知識を1つ。
大根には殺菌作用があって、滅多なことでは食あたりしません。
“あたらない”ことから人気の出ない役者の事を”大根役者”と言うようになったそうです。
…
へぇ~。
事態はときどき急展開。
こんばんは、小学生の時は冬でも半袖だったミカミです。
本当は寒いけど同じクラスのあわちゃんが張り合って半袖で登校してくるので負けられませんでした。
あわちゃんは半袖長ズボンだったので、半袖ハーフパンツだった僕が勝ったと思っています。
今考えるとアホ丸出しです。
さてこの前、アポイントを取ってあった長崎市役所の農業振興課の方と面談してきました。
まずは僕が就農計画について説明。
それから農業振興課の方から以下の説明がありました。
・就農時に利用できる行政の制度について。
・長崎市で就農する場合、三和地区か琴海地区が適しているのではないか。
(逆に言えば、それ以外の地区には適した農地はないと思われる。)
・農地については地産地消振興公社という機関が中間管理をしている。
その機関とのアポイントを取り付けて面談は終了。
この農業振興課の方が窓口となり、各方面と調整をして下さるようです。
お世話になります。
面談が終わったらちょうどお昼時。
市内から車で15分ほどの茂木地区にあるカフェへ行き、チキン南蛮セットを食べました。(美味でした!!)
びわで有名な茂木地区は橘湾を望む風光明媚なまち。
漁港があって良い雰囲気です。
カフェはゲストハウスに併設されており、茂木地区のグリーンツーリズム団体の活動拠点にもなっています。(料亭を改築したというゲストハウスはキレイで立派)
例えば以下のような体験が可能。
・ステンドグラス作り
・コーヒー焙煎
・手芸
・お菓子作り etc
う~ん、どれも楽しそうだ。時間があれば挑戦したいぞ。
お会計の時に話の流れで長崎への移住を考えていることを話すと、
「ちょっと待っていてください、代表を呼んできます。」
と団体の代表の方を呼んできてくれた。
(お会計をしてくれたのは代表の奥さんだったことがその後判明。)
代表の男性は僕よりいくつか年上の(30代半ば)若くてフランクな人。
「人の面倒を見るのが嫌いじゃないんだ。」
と、突然にもかかわらず進んで相談に乗ってくれた。
就農計画を説明し、農地を探していることを伝える。
途中から隣の席にいた女性2人も参入して一緒に聞いてくれた。
何とこの女性2人は団体のメンバーで、ステンドグラス体験担当の人と手芸体験担当の人だった。
そして何と何とステンドグラス体験担当の女性の両親が琴海地区で農業を始めており、農地について聞いてもらえることに。
びっくりです。
ありがとうございます。
そしてそこから代表の知り合いの農家さんの所へ連れて行ってもらえることに。
事態ってときどき急展開するもんですね。
茂木地区から車で20分ほど、諫早市へ入って少し行った所にある農園へ。
この農園がすんばらしい景色の場所にある。
小高い丘の上からはオーシャンビューがこんにちは。
何でも農場主さんは元々水産関係の仕事をしており、退職後にここに家を建て畑を始めたそう。(まさかの露天風呂もあった。)
地元のテレビ番組でも農園の様子が放映されているようで、顔が広く、人望も厚い様子が伝わってくる。(こわもてで仕事には厳しいけど、お茶目で優しい人、という印象)
お茶を頂きながら農場主さんにも就農計画について説明。
軽い気持ちではなく本当にやる気があるのかを問われましたが、粘り強く話した結果、農場主さんの知人に農地について聞いてもらえることに。
恩に着ます。
その後みんなで家の中を探索。
手芸体験担当の人はハンモックにのってみんなに揺らされて大笑い。
ステンドグラス体験担当の人はドアがあると「ここ何だろ。」と気になっては開けて中を見ていました。
とても気のいい人たちで、タイトルをつけるなら”茂木の愉快な仲間たち”といったところ。
出会いに恵まれ、少しずつ長崎に知り合いが増えています。
しかし、いやはや行ってみるもんです。