1年間の研修が修了。
こんばんは、知恩・知足・適当をモットーにしているミカミです。
7月いっぱいで、1年間に渡った農業研修がついにフィナーレを迎えました。
どこの馬の骨かもわからない僕を研修生として受け入れてくれた師匠とそのご家族に、この場を借りて改めて深くお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
懐の深い師匠は、自分の農業技術・考え方・生き方を惜しげもなく見せてくれ、それを参考に僕が自分の方向性を確かにし、信念を構築する後押しをしてくれました。
その寛大さには頭が下がるばかりです。
“一寸先は闇”の中を手探りで進んできた有機農業の先駆者である師匠。
先代から受け継いだ土地を40年以上守り、耕し、種を蒔き、有機農産物を生産し地域の食を支え続けてきたばかりか、消費者に生産現場の事を体験してもらう場を設け続けたり、数多くの研修生を受け入れたりと、有機農業自体の種も蒔いた偉人です。
師匠は折に触れて、
『何とかなるごとなっとうと。』(何とかなるようになっている。)
と言います。
四季を通して畑で一緒に作業をし、黙々と土に向かう師匠の姿を見てきた僕に、その言葉は不思議な説得力を帯びて聞こえます。
おかげで僕も、
“何とかなる。”
と
“何とかする。”
を合体させた、肚を据え、闇の中でも手探りで前向きに進んでいこう、という気持ちになることができました。
ここで受けた恩を忘れず、広義の恩返しができるように頑張っていきます。
最後に師匠の名言を3つご紹介。
『性根の優しい子は大丈夫なんだ。』
(若い頃とがった物言いをしていた元研修生の女性が、旦那さんとお子さん2人と一緒に温和なお母さんとなって訪ねてきた後の言葉)
『みなさんは九州大学に合格したのだから頭がいいのでしょう。でも答えの用意されている問題を解いたところでたいしたことはない。まだ答えの出ていない問題にぜひ人生をかけて取り組んでください。』
(師匠の畑を見学に来た九州大学の学生達に向けた言葉)
『氷入りのビールはもうこおりごおりだ。』
(カンボジアで農業支援をしていた際、不衛生な水で作られた氷をビールに入れられ、おなかを壊したエピソードを話した後に放ったギャグ)