失われるかもしれない美しい場所で、田植え。
こんばんは、国民主権は国民の主権者意識がなければ機能しないばかりか、ひたひたと形骸化していく、という危機感を持っている一庶民のミカミです。
書くのが遅れましたが、6月の中旬に石木ダム建設予定地で行われたオーナー田の田植えに行ってきました。
僕が石木ダム問題を知るきっかけについては
を参照ください。
その後、自分なりにこの問題について調べ、考えました。
事業主体である長崎県と佐世保市の言い分、反対派の反論と反対活動、地権者の思い、新聞記事など。
そして、
『必要性のないダム建設のために地元住民の方々の土地を強制収用し、ふるさとを奪うという理不尽な悪行には断固反対である。』
という結論に至りました。
石木ダムの不必要性については、日本弁護士連合会が2013年に取りまとめ、長崎県知事に提出した
『石木ダム事業の中止を求める意見書』
日本弁護士連合会│Japan Federation of Bar Associations:石木ダム事業の中止を求める意見書
が、客観的立場から、具体的事実を基に、合理的な反論をしています。
言い方を変えれば、長崎県と佐世保市が石木ダムを建設するために恣意的につくり出した建設理由のずさんさを明確に指摘しています。
また、アウトドアメーカーのパタゴニアも石木ダム建設反対を表明しています。
(この記事を読まれたのも何かの縁なので、良ければご自身でいろいろと調べて考えてみて下さい。)
反対の意志を固めたはいいけれど、自分に何ができるのか、とやるせない気持ちを抱いていた時に、地権者の田んぼ(長崎県が強制収用した土地)のオーナー募集を知り、申し込みました。
長くなりましたが、そんな訳で6月中旬に石木ダム建設予定地で田植えをしてきたのです。
当日は青空の下、地元住民の方々と支援者の方々30名ほどが集まり、田んぼ2枚にせっせと苗を手で植えていきました。
「そこ曲がってるぞー。」
「もっとピンと張れー。(目印のついたヒモを)」
など、みんなでわいわいと終始牧歌的な雰囲気での作業でした。
そこは住民の方々が筆舌に尽くしがたい想いを胸に50年近くも反対運動をし続け、守ってきたふるさとです。
そこは小さな川の流れる山あいの美しい場所です。
僕は日本に住む一庶民として、石木ダム建設に反対します。